飽きない家造りの基本とは

はじめて家造りをする状況では、期待感と希望で頭が一杯になっていることでしょう。しかし理想と現実には隔たりがあることが多く、よかれと思って取り入れた設備が役に立たない、またはデザインが気に入らずにすぐ飽きてしまった、という事例は数多くあります。注文住宅を建てるときは建築デザインに徹底してこだわりたいと考える方が多いですが、ほかにはないデザイン、マニアックな間取りなどは、飽きやすい傾向があります。建築デザインに飽きるということは、所有欲が低下することを意味するのです。

料理を例にすると、好きな食べ物、贅沢な食べ物などは飽きやすい傾向があります。逆に白飯やみそ汁など、毎日食べているものは飽きにくいでしょう。ずっと飽きない家造りをするには、シンプルにするのがポイントです。

建売住宅を参考にしてみる

建売住宅は最初から建築デザインが決まっており、そのデザインや間取り、動線などに納得したうえで購入する仕組みになっています。建売住宅は特徴的な外観の建物が少ないですが、それは特徴的な建物ほど好き嫌いがハッキリとわかれやすいからです。逆にいえば建売住宅は、万人向けのデザインが採用されています。

そのため家造りをする前には、建売住宅をいくつか見学してみるのがおすすめです。住宅の一般的なデザインや間取りを知れば、避けられる失敗は数多くあります。必ずしも基本に忠実になる必要はありませんが、基本から外れすぎないようにしたほうが無難です。建築デザインに迷ったときは、ローコスト住宅を選択するのも手です。ローコストでシンプルな住宅は、飽きにくい傾向があります。